平成29年 新年を迎えるにあたって

               濟々黌関西地区同窓会会長  栗山雅敏(S40卒)

明けましておめでとうございます。今年も大いに「元気を振るって」いい年にして参りましょう。

昨年は4月14日の熊本地震発生までは、何事もない平穏な日常にどっぷり浸っていたせいでしょうか一気に揺り起こされ、1年があの時点から始まったような錯覚に陥りました。

我々に出来ることは何か 現地からの情報収集に努める中で、4月23日には青年会の皆さんが中心となり「濟々黌関西地区同窓会」の幟を立てて、いち早く梅田で募金活動を展開してくれました。集まった募金が第一弾の災害支援金として届けられました。

また、丁度1ヶ月後に当たる5月14日に総会開催を予定していた私達同窓会の役員の元には、関西在住の会員の皆さんから、刻々と伝わる熊本のニュースに、一刻も早くふるさと支援に駆けつけたいとか 或いは、被災の状況を考えると開催は延期すべきではないかなど、色々な意見が寄せられました。

私どもも、心が揺れ動く中、緊急の役員会を招集し意見の集約を行いました。その中で
@ こうした時こそ、同窓会として全面的な支援の姿を示すべきではないか
A 今後、5年10年と続く支援の第一歩に 躊躇は許されない
B 総会の目的内容を「ふるさと再建支援」にして開催しよう
C 「ガンバルけん!熊本」を合言葉にして やろう
という意見が相次ぎ、濟々黌同窓生の前向きな力強さに感服しながら、“熊本復興支援の総会”が予定通り実行することができたことは嬉しい限りでした。

熊本には、追い打ちをかけるように6月には記録的な豪雨、10月には阿蘇山の噴火などが続き、つくづく日本は自然災害の多い国であり、人間の無力さを否応なく実感させられる1年でもありましたが、一層の「キナセンの強い絆」を感じた年でもありました。

そんな年が暮れようとする12月9日、濟々黌にとっても初体験の「冬の甲子園出場」という素晴らしいプレゼントを頂きました。
送り主は鹿児島県立甲南高校様。ノーベル物理学賞受賞者(赤ア勇氏)も輩出している鹿児島の名門で、文武両道を旨とする濟々黌のカラーによく似た学校です。彼らが創立110周年記念行事の一環として、甲子園球場を借り切っての親善試合を企画、その相手として濟々黌を選抜し招待してくれたのです。

濟々黌同窓会にとって“聖地=甲子園”での対戦、そして太閤園での懇親会と両校の
心温まる交流が続きました。消耗していた我々のエネルギーを、2017年に向けて、
また「元気が振えるよう」チャージしてもらった気分になりました。
そして、2017年。我が黌は創立135周年の年です。今年もよろしくお願いします。